土地改良施設の多面的活用

土地改良施設の多面的活用

農業・農村の多面的機能とは、「国土の保全、水源の涵養(かんよう)、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承等、農村で農業生産活動が行われることにより生ずる、食料その他の農産物の供給の機能以外の多面にわたる機能」のことをいいます。
戸田調整池で関東学生トライアスロン那須塩原大会やカヌー教室などを実施し、多くの学生・地域住民と農家の交流の場として活用しています。また、戸田調整池・赤田調整池は県の防災ヘリ「おおるり」の取水基地としても登録されており、積極的に防災活動を支援しており、地域の防火用水として大きな貢献を果たしています。

カヌースラローム大会

関東一の清流“那珂川”は那須連峰に源を発し、太平洋大洗海岸に流れ着く全長160kmにもおよぶ一級河川で、昔と変わらぬ自然美が今尚残る関東でも貴重な河川です。
自然豊かで流れも穏やかなため、初心者のカヌーツーリングには最適な環境となっております。
そんな那珂川を利用して、家族で参加できるカヌー体験ツアーや愛好家の方も楽しめるカヌースラローム大会が開催され、カヌーの出来るまちづくり、カヌースラローム競技の普及など、地元那須地域の活性化に協力しています。

水難救助訓練

赤田調整池にて栃木県消防防災航空隊の水難救助訓練が毎年行われており、平成17年からは大田原地区広域消防組合と合同で訓練を行っています。
訓練内容は主に、水面及び水中に於ける要救助者の検索・救助訓練(救命索発射銃を用い、対岸などの要救助者を救助する訓練も)、及び救命ボートの組立、船外機操縦訓練・連携訓練などであり、栃木県消防防災航空隊の防災ヘリ「おおるり」の取水基地に登録されているため防災ヘリでの取水・散水訓練が行われることもあります。
土地改良施設の多面的機能が大いに発揮されている事例のひとつです。

トライアスロン大会

海なし県の那須塩原市に整備された戸田調整池を利用して、関東学生トライアスロン那須塩原大会が毎年開催されます。
酪農と農業の盛んなのどかな風景と、那須連山の裾野、那珂川の清流が貫く緑豊かな自然に恵まれた那須塩原市で、若きアスリート達が心地よい汗を流しています。
戸田調整池から外に出たバイク・ランの競技コースには那須疏水が流れ、競技中の選手たちの目に留まっていると思います。
これからも、地域と人々のコミュニケーション構築の場として、我々の施設が大いに活用されることを願っております。

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