自然エネルギー

那須野ヶ原発電所

那須野ヶ原発電所は、国営土地改良事業として全国で初めて計画設置されたもので、戸田調整池に流入する戸田東用水路の遊休落差を利用して最大340kWの発電を行う水力発電施設です。
ここで作られた電力は東京電力の送・配電線を利用して地区内の土地改良施設に供給され、維持管理費の軽減を図ることとしています。
また、当発電所は「RPS法」に基づく「新エネルギー等発電施設」の認定を経済産業省より受けており、環境に優しいエネルギー利用に貢献しています。(認証コード H000053009  H15.3.14認証 )
この発電所は年間約1360トンのCO排出削減に貢献を予定しています。

水車の形式 横軸フランシス
最大有効落差 28.00m
最大使用水量 1.60m3/s
最大出力 340kW
運転開始年月 平成4年3月

百村第一・第二発電所

那須野ヶ原扇状地には無尽蔵に用水路が張り巡らされています。用水路の各所には、所々に落差工が設置され水の流れを減勢しながら、配水しています。
2006年(平成18年)に落差工を利用した発電所が4箇所建設されました。
それが、百村第一発電所(1基)・第二発電所(3基)です。
この発電機の特徴は、
①既存の水路の落差工を利用するため、経済的(コストダウン)、
②工場で作成し、現実据え付けにより、工期が短い、
③発電機運転および維持管理費が容易(メンテナンスフリー)です。
この発電所で発電した電力も、土地改良施設の電力として利用されています。
この発電所は年間約460トンのCO排出削減に貢献を予定しています。

水車の形式 立軸カプラン水車
最大有効落差 2.00m
最大使用水量 2.40m3/s(非灌漑期 1.29m3/秒 )
最大出力 30kW(30kW×1基)、90kW(30kW×3基)
運転開始年月 平成18年4月

蟇沼第一・第二発電所

旧蟇沼発電所の廃止から37年の歳月を経て、2009年(平成21年)に新たな発電所蟇沼第一・第二発電所の二つの発電所として復活しました。
那須野ヶ原土地改良区は既存の水利・治水施設を利用してコスト削減をしつつ、発電所を開発することを目指しています。
そこで、この発電所では既存の開放型水路に圧力管を埋設し、パイプライン化しました。
工期の短縮を図るためパイプラインには「FRPM管」を採用し、総工費とライフサイクルコストについても配慮しています。軽量であることから施工性が良く、腐食の心配が無く、塗装の必要が無いこともFRPM管を採用するきっかけとなっています。
導入した設備により発生した電力は、農業水利施設の電源等として受益者の負担軽減に用いられています。
この発電所は蟇沼第一・第二併せて年間約1250トンのCO排出削減に貢献を予定しています。

蟇沼第一発電所

水車の形式 横軸フランシス水車
最大有効落差 29.11m
最大使用水量 1.60m3/s
最大出力 360kW
完成年月 平成21年2月

蟇沼第二発電所

水車の形式 横軸軸流プロペラ水車
最大有効落差 15.51m
最大使用水量 1.60m3/s
最大出力 180kW
完成年月 平成21年2月

新青木発電所

新青木発電所は、農山漁村地域整備交付金事業に基づく平成25年度団体営地域用水環境整備事業により実施しました。
本事業は、水路、ダム、ため池等の農業水利施設の保全管理又は整備と一体的に、地域用水機能の維持増進に資する施設の整備を行い、農村地域における生活空間の質的向上や低炭素社会づくりの促進を図るとともに併せてこれら施設の整備を契機に、地域一体となった農業水利施設の維持・保全体制の構築に資することが目的です。
最大出力460kWの計画により導入した本発電所は、試験の結果、水車の性能が優れており使用水量内において500kW超えの出力を記録する結果となりました。
このため、資源エネルギー庁へ変更手続きを行い最大出力500kWの高効率の発電所となりました。
この発電所は、ちなみに年間約1170トンのCO排出削減に貢献を予定しています。
これは栃木県の森林150ヘクタールが吸収するCOに相当します。

水車の形式 横軸フランシス水車
最大有効落差 44.00m
最大使用水量 1.40m3/s
最大出力 500kW
運転開始年月 平成26年4月

赤田太陽光発電所

本発電所は、平成24年9月25日、農林水産省6次産業化法に基づく「平成24年度農山漁村再生可能エネルギー供給モデル早期確立事業」の採択を経て実現しました。
本設備は太陽電池モジュール1,680枚、最大出力400キロワットを備え、赤田調整池敷地内に設置されました。
他のメガソーラー発電と比較すると決して大きいものではありませんが、本発電所から得られた売電収入は、管内の土地改良施設の維持管理費に充当することにより組合員の皆様の負担軽減に寄与し、農家所得の向上並びに本地域の農業の活性化に繋がるものと期待しております。
平成24年3月29日(金)の竣工後、本発電所は順調に稼働し計画通りの効果を発揮しています。
好条件時には、最大設置容量400kWを超える出力があるなど、高い利用率に安堵しているところです。
この発電所は年間約186トンのCO排出削減に貢献を予定しています。
これは栃木県の森林19ヘクタールが吸収するCOに相当します。

パネル 242W×1680枚(京セラ(株))
パワーコンディショナー 100kW×1台(自立運転機能付)、100kW×3台
定格発電量 400kW
年間発電電力量 400,000kWh/年
運転開始年月 平成25年3月
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